目覚めとは、一体何なのか。目覚めのプロセスにあるとは、どういうことなのか。私は以前、目覚めや覚醒という言葉とは無縁の生活を送っていて、自分が目覚めようとしていたことも、目覚めのプロセスの真っ只中にあったことも知りませんでした。その認識も自覚もなかったために、ひとりで苦しむことも多かったように思います。いまのあなたは、どの段階にあり、どのような変化を体験しようとしているのか。大局的な視点を持つことで、すべては順調に進んでいることを知り、ゆっくりとご自身のペースで歩んでいくことができるかもしれません。
目次
I. 魂の進化とは
1. 魂の進化の先にある、ソウルマスタリー
この世を生きながら、誰もがそれぞれの魂を進化させています。
進化しない魂なんて、ひとつもない。
それは、身体を操り、思考をめぐらせ、感情を味わい、意識的/無意識的にエナジーと戯れ、ひとつひとつの瞬間すべてを体験しているから。三次元的に見て「失敗」と思えるようなことも、四次元以上の視点から見たら「成功」であるのは、その体験によって魂が進化しているからにほかなりません。
生きているだけで、魂が進化している。
そして、進化し続けた先にあるのは、ソウルマスタリー。
本来の自分を取り戻し、自分が自らの魂のマスターとなって、魂のポテンシャルを最大限引き出して発揮することです。それが今世なのか来世以降なのか、何をどう発揮して、どのような目標を達成するかは人それぞれですが、自分が持つ能力をすべて掌握し使いこなすソウルマスタリーが、魂の進化の先にある、すべての人に共通しているように私は思います。
2. 魂が進化していくプロセスの捉え方
今回は、その魂の進化のプロセスを、守破離(しゅはり)という概念になぞらえてみます。
守破離とは、茶道や剣道など、日本の伝統的な芸道・武道における修行の過程を示したもので、人が成長や習得の度合いに応じて、型を守る→型を破る→型から離れるという順に、3つの段階を進んでいくという考えです。
守・・・教えを忠実に守り、基礎というものを確実に身につける段階
破・・・他の教えにふれ、自分が良いと思うものを取り入れ、発展させる段階
離・・・あらゆる教えにとらわれず、独自の新しいものを創造し、確立させる段階
これら3つのフェーズは、眠っている状態から目覚めていく魂の進化プロセスにも当てはまります。
守 | 魂の目覚めの前 他者の価値観を受け入れ 無意識的に生きる段階 |
破 | 魂が目覚め始め すり込まれた価値観を手放しながら 意識的に生きる段階 |
離 | 魂が目覚めた後 まっさらな心で 無意識の状態ですら意識的に生きる段階 |
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
II. 守破離で取り戻す、本来の自分
1.「守」は、魂の目覚めの前、他者の価値観を受け入れ、無意識的に生きる段階
魂はそれぞれ、自ら選んだステージからスタートします。
なかには幼少期にすでに「離」の状態から始まる人もいるのかもしれません。
それでも、ほとんどの人は、自分の能力をこの物質世界で発揮するために、まずは置かれた環境に馴染み、そこで生きていく術を学びます。
これが「守」のステージです。
| 守 |
動機 | 自分を守る「殻」を作る 自分にとっての安心・安全を守る、サバイバル意識 |
主にやっていること | あらゆる制約・制限のなかで、安心・安全に生きる術(こうしたらこうなる)を学び、役立つ価値観・信条を習得する |
「自分」の捉えかた | 「自分とはこういうもの」 自分に付いた/付けたラベルを生きる |
次元で見る自分 | 三次元的視点から自分を捉える |
意識のフォーカス | 集合意識、集団との同調、集団の中の自分 |
「守」は、自分を守る殻を作るフェーズと言えるかもしれません。
私たちはこの世界に生を受け、生まれ育つ文化や社会で生きていくために必要な常識や、善悪、優劣、損得といった判断基準や価値観、信条を、周囲から教わり身に付けます。外から「制裁」を受けないようにするため、周囲から受け容れ愛されるため、自分の「安心・安全」を守るために、「したほうがいいこと」「しないほうがいいこと」そういったサバイバル術を最優先とし、どちらかというと何も疑問に思わずに「そういうもの」として習得し、実践していく段階です。
また、幾度もの転生ですでに魂に備わっていたり、遺伝的に受け継いだりしている価値観や信条もありながら、今世における様々な体験を通して「こうすればこうなるから、こうする/こうしない」が強化されて自分の思考・行動パターンとして定着していきます。
他者の目に映る自分を見て、「自分とはこういう人間だ」という自己イメージもできやすく、自分というものを決められた枠内に収めていくようなこともあるかもしれません。
まるで着ぐるみを装着するかのように、本来の自分のものではないものをあれこれくっつけているので、自覚があるかどうかは別として、本当の自分とは何なのか、見失いがちになります。
2.「破」は、魂が目覚め始め、すり込まれた価値観を手放しながら、意識的に生きる段階
今世での一生を、「守」のステージで過ごす人もいるのかもしれません。
転生経験が少ない比較的「若い」魂で、物質世界を満喫することが魂の計画の一部としてあるなら、それも「成功」なのでしょう。
ほとんどの人は、人生の節目節目で、次のステージへと誘われる出来事に遭遇することが多いでしょう。年齢に関係なく、これまでのものの見方や考え方、価値観が揺さぶられるような出来事が起こるときは「破」のステージへの入り口に立っているとき。内なる魂が「本来の自分に戻ろう」と呼びかけているのかもしれません。先へ進むかどうかは自分の意思次第です。
| 破 |
動機 | 自分を守る「殻」を破っていく 内面の葛藤の解消、自己の回復 |
主にやっていること | これまでの視点から見る世界だけがすべてではないことを知り、意識を拡大して視野を広げ、ものの見方や考え方を自分仕様にしていく |
「自分」の捉え方 | 「こんな自分もアリ」 本来の自分というものを一定の枠内で模索する |
次元で見る自分 | あらゆる次元を生きる魂としての自分を見出していく |
意識のフォーカス | 自分と他者の区別、自分の再定義、信念や価値観の置き換え |
「破」は、自分を守る「殻」を破っていくフェーズと言えるかもしれません。
○○すれば安心・安全、認めてもらえる、愛されるというパターンの中に留まりながら生きることに、窮屈感や生きづらさを感じます。本当の自分を生きていないような感覚から来る「不幸せ感」が否めなくなり、「正しさ」よりも「自分らしさ」を取り戻したくなる衝動が、何度も生まれます。
これは、自分が、環境や他者と「同じではあり得ない」別の個人であるという自己認識が高まる時期と重なるでしょう。家庭や学校、社会で「是」と教わってきたことに違和感や疑問を持ち始め、世間一般で「模範」や「推奨」とされる生き方ルールを破っていく人もいます。「自分」というアイデンティティの幅を広げていき、新たな自分を発見する人もいれば、幼少期に発揮したいと望んでいた才能にふれていく人もいるでしょう。「こんな自分もアリかも」と、これまで思い込んできた自分の価値やイメージを変える試みをしていきます。
「いまの自分」によりしっくりくる生き方を模索し、「着ぐるみ」を脱ぐように、これまでの思考癖や価値観などから脱却しようと試みるのが「破」の段階ですが、自分のなかに定着したそれらがとんでもなく深く染みついていて、マジョリティーと違うように感じる思考や行動をすることに孤独感や疎外感を感じて躊躇したり、本当の自分を見つける勇気が出なかったりと、なかなか思うようにいかないことも多く、試行錯誤します。
3.「離」は、魂が目覚めた後、まっさらな心で、無意識の状態ですら意識的に生きる段階
「破」のステージで「いまの自分」をただ軽やかに生きようとしていくなかで、いつのまにか「本来の自分」にたどり着いていたことに気づくときが、「離」のステージの始まりかもしれません。
| 離 |
動機 | 無条件に与え、受け取る 本来の自分が望む世界と豊かさの創造 |
主にやっていること | 物質もエナジーのひとつの形態に過ぎないとわかり、目に見える見えない関係なく、エナジーを意のままに操っていく |
「自分」の捉え方 | 「どんな自分でもOK」 枠を突き抜け、本来の自分を自由に発揮する |
次元で見る自分 | すべての次元の自分を統合していく |
意識のフォーカス | ワンネス、自分という一部の中に全体があり、全体の中の一部が自分である感覚 |
そもそも自分の価値は脅かされることなどなく、自分を守るための「殻」なんて必要ないと分かります。必要以上に自分を守ろうとしなくなるため、「こうすればこうなるから、こうする/こうしない」というほとんどの条件付きの思考パターンから自分を解放しているでしょう。見返りを求めない無条件の愛が、常に自分の選択や行為を支配し、条件付きの「与え受け取る」行為そのものが現実の世界に現れなくなるでしょう。
この「離」のステージでは、あらゆる制約・制限、時間や空間の概念すら超えていくため、思考の現実化がこれまで以上に加速していきます。自らエナジーを向ける先を自然と意識し、偏りのないまっさらな心で、望む世界や豊かさを創造していきやすくなるでしょう。
起きていても眠っていても、意識的にすべての次元の自分を統合しているため、自分のなかで葛藤や分離が起きることはなくなり、自分の望みと高次の自己(ハイアーセルフ)の望みも合致していきます。「外側」や「定石」に左右されることなく、自分が最も心地いいと感じる新しい境地を切り拓きます。
III.「破」のステージを進むあなたへ:促される4つのこと
この記事をお読みくださっている方のほとんどは、「気づき」始めているので「破」のステージでしょう。
そこで促されることを大きく4つに分け、起こる変化や意識したい視点をまとめてみました。
古いエナジーのデトックス
ラベルはがし
二極化思考からの解放とありのままの自分の受容
集合的無意識で合意していた現実からの脱却
歩みが止まっているように感じるとき、ひとりで抱え込んでつらすぎると感じるとき、ご参考になれば嬉しいです。何が起きているか、どうアプローチすべきかイメージを持っておくことで、もっと楽に、軽やかに進んでいけるかもしれません。
1. 古いエナジーのデトックス
テーマ:自分が持っているすべてのエナジーと向き合い、不要なものを手放していく
起こる変化
「殻」が剥がれ始め、「本当の自分」が表出してくる
幼少期の心の傷や、今世/過去世におけるつらい記憶がよみがえる
「こんな自分がずっと嫌だった」と、陥りやすいパターンに気づく
見ようとしてこなかった感情・本心・欲求が顔を出す
体調不良、病気やケガなど、身体的な症状が現れる
サイキックアタック/フックを受けやすくなる
意識したい視点:「本来の自分を生きる」という意思表明に、すべての細胞が呼応している
「本来の自分を生きよう」と決心すると、自分のすべての細胞にその指令が行きます。すると、ひとつひとつの細胞に記憶されているエナジーのうち、「本来の自分を生きる」ことを阻むものが、次から次へと浮上してきます。
これまで持ち続けてきたけれども、本来の自分を生きるうえでは制限や制約となる感情、記憶、価値観、信条、思考パターン。これらを手放したり、いまの自分によりフィットしたものに置き換えたりする作業をしていくことで、自分を構成しているエナジーを細胞レベルで癒していきます。
本来の自分を生きる、その力が自分にはあると認識し始めたからこそ、蓋をしてきた心の中にあるものとも向き合える。つらい記憶がよみがえっても、自分に嫌気が差すことがあっても、自分の中の矛盾や葛藤が押し寄せてきても、自分は自分を守ろうとしてきた殻からの脱皮の真っ只中にあり、本来の自分の姿を取り戻すための準備が調えられていっていると捉えてみましょう。
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2. ラベルはがし
テーマ:自分ではない誰か/何かを生きることをやめて、自分を生きる
起こる変化
心も身体も、自分にとってYesかNoか正直に反応し始め、嘘をつけなくなる
合わせることをやめていく/やめざるを得なくなる
したいことだけをして、したくないことをするのをやめていく
今の仕事や家庭、人間関係などに疑問を抱き、関わり方を変える
一時的に受け付けなくなる食べものがある
他者とのいびつな関係(共依存、支配と服従など)が浮き彫りになる
自己価値を見出すためという条件付きの「与え受け取る」行為をやめていく
一般的な「幸せ」の定義に振り回されなくなる
意識したい視点:外側のエナジーではなく、内側の調和に焦点を合わせていこうとしている
「本当の自分を生きる」指令が出た途端、まるで自分に属さないエナジーを振り落とそうとするかのように、合わない人、合わない環境、合わない食べものなど「合わないエナジー」ばかりが強調される時期を経験するかもしれません。それは、雑多な「非自己」のエナジーを取り除いていくことでしか、純粋な「自己」のエナジーにふれることができないから。
「自分がおかしいのかも」という気持ちになりやすいものの、自分は環境や他者とは別の個体であると認識し、自分の魂にはどのような性質があって、どうしたいと言っているのか、客観的に拾っていこうと意識していくと、世間で良しとされているものと、自分にとってのそれとは相容れないということも出てくるでしょう。
ステレオタイプ的なラベルをはがすことを自分にも他者にも許していけると、たとえば自分が「いい子」であろうとしすぎず、また、「いい人」であって欲しいを相手に求めすぎたりしなくなります。『ライ麦畑でつかまえて』の著者サリンジャーのように「いい夫」や「いい父親」であろうとすることをやめる人もいるかもしれません。
本当の意味でラベルにとらわれなくなったとき、自分も他者も、「こういう人間」としてではなく、そのときどきに変わるエナジーをまとった魂として捉えていくことができるように思います。
自分の身体的特徴、体質や持病、育った境遇といったあらゆる自己定義への執着を手放し、「私って可哀想」という自己憐憫をやめて、自分の力を有効に使っていく生き方を始めていく人もいるでしょう。たとえば、エンパスやHSPの体質の人が「繊細であるという自分」で終わらせず、それを内なる調和に役立たせていくような意識のベクトルの向け方もそうです。
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3. 二極化思考からの解放と、ありのままの自分の受容
テーマ:「いい」「わるい」というジャッジや論理的思考よりも、自分の感覚を信頼していく
起こる変化
一時的に外部刺激に過敏になり、境界線を設け、排他的になる
右脳の進化、右脳と左脳の連携アップ
慣れ親しんだ感覚を超え、超感覚的知覚(ESP)を開花させていく
すべては自分の内側にあることに気づく
赦せなかった自分や他者を、赦していく
意識したい視点:中庸で在ろうとすることで、自分を含めすべてを多角的に捉えることができる
私たちは、この三次元の世界で陰と陽、自と他、光と闇、善と悪、ポジティブとネガティブ、自由と秩序、といった二極を学びます。この二極の一方ばかりを追い求め、他方を否定的に見たり、排除しようとしたりする時期を経験するかもしれません。
「破」のステージは、本来の自分の中心を探している最中。自他の区別や境界をつけて、非自己を「自分に属さないもの」として否定することで自己を見つけようとすることもあります。その時期を通り過ぎると、二極にわけることの弊害に気づいていきます。
二極のどちらの性質も、自分の内側にある。それを認めなければ、自分をありのまま見て知ることができません。自分の中の「影」の部分を否定したままにせず、光を当てることで本当の自分を知ることも、自分を完全に癒すことができていきます。
人は、本当の自分を知ることを怖れます。自分にとって「都合のいい」部分だけ見ていたいというのは、自分が慣れ親しんだコンフォートゾーン(安全圏)に留まりたいという欲求の現れなのかもしれません。怖れを抱きつつも、自分を知ろうとする勇気を発揮していくことで、完全なる自己信頼感や自己肯定感につながっていきます。
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4. 集合的無意識で合意していた現実からの脱却
テーマ:世界に合わせるのではなく、自分が世界を動かしていく
起こる変化
時間と空間の概念を超えた「いまここ感」が増える
魂の感覚で生きる
現実のあらゆること、今までのすべてを否定したくなる
思考の現実化のスピードが速まっていることを体感する
自分の人生の主導権を握り、次元を超えて自分に対する責任を負う意識が芽生える
本当の自分を生きるということに安心感を抱き始める
周りにどう思われるか気にならなくなる
「至福のとき」が増える
意識したい視点:「これまでの自分/世界」を否定するのではなく、シフトさせていく
他者が受け容れている考えや価値観をそのまま受け容れがちだった「守」のステージから脱却し、自分の頭で考え、心で感じ、本来の自分の価値観で世界を眺めていこうとするのが「破」のステージ。
今までこうだと思い込んできたことがそうではないとわかったり、自分のなかの考えや価値観を手放したり置き換えたりしていくなかで、自分を客観視する機会が増え、すべてが「間違っていた」ように感じて疑心暗鬼になったりすることもあるでしょう。これまでの自分や生きてきた世界を否定し、制約や制限を課してきた価値観や思考形態を一掃したくもなるかもしれません。
でも、「これまでの自分」があってこその、いまの自分。
しっくりこないものがわかるから、しっくりくるものがわかる。
非自己を認識できるからこそ、手放すことができ、自己を取り戻すことができる。
ベースがあるからこそ、塗り替えていけるものはあります。
しかも、長年抱いてきた考え方や価値観は、これまでの人生において役立ってきているものがほとんど。いまの自分があるのは、それらが支えとなっていたからかもしれません。
目覚めのプロセスは、修行ではありません。これまでのことを反省したり罰したりする必要なんてないのです。だから、自分のことも、誰も、何も否定する必要はありません。これまでの人生で役立ってきた考え方や思考癖を置き換えて、いまの自分に合うようにすっとシフトさせていく、そんな軽さで変容していくことも可能なのです。
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IV. 魂を「いまの自分」仕様に
1. 毎瞬間、アップデートしていく
守破離を通してやっていることは、
「守」で、あらゆる価値観を学んで習得し
「破」で、自分が持っている価値観の見直しをして先入観や条件付けをなくし
「離」で、真の自分にたどり着き、望む現実を思いのままに創っていく
学んだことを、学びっぱなしにしない。
これまでの自分が「こうしなければならない」と思い込んでいることを「本当にそうかな?」と問いかけ、いまの自分にフィットするものに置き換えていく。
自分がどう感じ、何を選択するか。
そこに責任を持とうとしていくことがとても大切だと高次の存在は言っています。
毎瞬、毎瞬、魂はアップデートできます。
自分を、魂を、ちゃんと「いまの自分」仕様にしていく。
基礎に応用をかけていく、その錬金術の先にソウルマスタリーのステージ「離」があります。
2. 自分と、歩調を合わせる
魂の進化は螺旋状に進んでいくといわれています。以前の自分に戻ったような感覚があっても、戻ることはありません。すべてが変わりゆくなかで、「前と同じ」などあり得ないのです。
有意義なことは何もしていないような日でも、自分を嫌いになるような日でも、誰もが前に進み続けています。人によってその進み方や進みたいスピードが違うだけ。
これを一生かけて、あるいは転生を重ね何生もかけて、進んでいきます。
一気に「離」に進むことができたら楽なのに、と思いますが、どのステージも魂の進化には欠かせないもの。飛ばして進むことはできませんが、どう進むかは選ぶことができます。
以前の自分を懐かしんで戻ろうとしたり、早く楽になりたいからと先へ進むことを急ぐより、いまのこの瞬間の自分に焦点を合わせ続けようとしていくことが大切。いまの自分が出しているサインを逃さずに捉えることができたなら、自ずと起きる変化に抵抗することなく、乗っていくことができるでしょう。
3.「気づき」を、多角的に受け取る
いま、あなたの目の前にいる人や、不快に思う出来事、否定したくなる自分や世界の側面、それらがすべてあなたに気づきのきっかけを与えてくれています。自分が内側に持っている何かを映し出してくれている。
とはいえ、ひとりで向き合うことばかりで孤独になりやすく、特に何もかもが合わないように感じるとき、自分を否定したくなるとき、すべてをひとりで何とかしようとするのは難しいかもしれません。主観で見たら「すべて自分がおかしい」という結論にさえなりかねないからです。
自分の視点からだけでそこから本当の意味での変容をもたらすのは、最初は難しいでしょう。それが、ひとりでは今世に「離」のステージにたどり着くことは難しいとされている所以です。
必要なときは、ご自身がピンとくるスピリチュアルカウンセラー、エナジーヒーラー、ヒプノセラピストなどを頼り、一般論ではなくあなたの内側でエナジーの流れを滞らせている古い感情や思考癖などを特定してもらいましょう。三次元だけではなく、四次元以上の視点からの洞察は貴重なものがあります。
これまで長年溜め込んできたマグマというものが、誰の中にもあります。そこに出口を作ってもらうだけでも、何かの突破口となるはずです。古いエナジーから自分が解放された感覚が掴んでいけるようになると、セルフケアにも取り入れて行きやすくなります。
他者の力を借りつつ、自分でエナジーケアをしていく。その時代はもう始まっています。
※animiscentでも、目覚めのプロセスを手助けするヒーリングセッションを行っています。ご興味のある方は、いつでもお気軽にお問い合わせくださいませ。
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