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選択と意図。あなたの世界線には何がある?

あなたは今、どんな世界に生きていますか?「世界」といっても、もっと身近な、あなたにとっての日常、あなただけの世界の話です。同じ空間を共に過ごす家族やパートナーであっても、人によって見えている世界は異なります。それは、世界をどのように見るかをそれぞれが選択・意図しているから。そのベクトルを向け直せば、あなたが望む世界は自分で創っていくことができます。

 

目次




 

I. 世界の分かれ目


見えている「現実」は人によって違う


日々淡々と、好きなことをして気楽に生きている人たちと、周りの人や社会の出来事に心を乱され、翻弄されるように生きている人たち。その違いは、心の持ちようだけではありません。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)やロシアとウクライナの戦争など、世界的に影響を及ぼす出来事が立て続けに起こっていますが、それらの出来事ひとつ取っても、影響を大いに受ける人とまったく受けない人がいます。同じ世界に生きていて、同じ状況に置かれていても、です。


まるで別次元を生きているかのように、ある人の世界線は、別のある人の世界線と交差しない。このような不思議な感覚を覚える人は少なくないようです。影響を受ける人たちは、不安や怖れで心が揺さぶられがちですが、影響を受けない人たちは、安定と安心感の中にいます。不穏な出来事を、見たくない現実として見ないようにしているわけではなく、知ってはいても、自分の世界にはほとんど影を落とさないものとして捉えているのです。それは、どの世界線を生きるかを、他の誰でもなく自分が選び取ることができると知っているからです。


人類は今、二極化が進んでいる?


スピリチュアル界では、世界は二極化が進行中で、2023年末頃までに、眠りから目覚める人と眠り続ける人と分かれるという説があります。目覚めているか否かは、エナジーの波動が高い人と低い人、ポジティブな世界線を生きる人とネガティブな世界線を生きる人、など様々な表現がありますが、今まで自分以外のあらゆるものにとらわれすぎていたことに気がつき、自分のエゴやその他の不要なものを削ぎ落として、本来の自分を生きようとするかどうかの違いとも言えるでしょう。

2020年12月に地の時代が終わりを迎え、風の時代に入ったことも、この二極化と無関係ではなさそうです。精神、自由、平等の風の時代に合った生き方をしていく人と、地の時代の物質、優劣、競争などの価値観をひっさげて風の時代を生きようとする人とは、今後はますます交わらなくなっていくとも言えます。目に見えないものを信じるかどうかも、ひとつの境目。波長が合う人たち同士が引き合うという法則は今も昔も変わりませんが、それは「個」が重視され、横につながりやすい風の時代に加速化しているのかもしれません。


好きな世界を選ぶことができる


”目覚めることが人類の目的である”と、『ニュー・アース』の著者エックハルト・トール氏はいいます。でも、すべての人が目覚めたい、覚醒したいと思っているわけではないでしょうし、どれも魂の経験なので、基本的には自分で好きな世界を選んでいくといいでしょう。

ただ、地球の次元も上昇しているらしく、それに合わせて自分の波動も軽くしていくと生きやすくはなっていくようです。風の時代らしく、精神・自由・平等・個といった軽い波動のエナジーに沿った生き方をしていくほうが波に乗っていけるでしょう。


以前の地の時代のベースである物質・優劣・競争・集団という重い波動の中で生きていこうとすると、あらゆる執着や制限、怒り・不安・怖れといった感情に支配されやすく、苦しむことが多くなるかもしれません。物質欲、優劣・競争意識、集団に同調する義務感などを手放していくと、もっと楽に生きていけるかもしれません。


すべては自由意思・選択で創り出される世界


社会の枠の中で生きているのだから、自分で選択できるわけがないと思われる方もいるかもしれません。でも、今の目の前の現実は、すべて自分が選んできたのです。


思考は現実化します。「世界は安全ではない」「現実は厳しい」「安心していると足元をすくわれる」「自分には選ぶ権利がない」「支配される側でしかない」という思考パターンは、そういった現実を引き寄せます。その根底には、自分に対する無力感・諦め感・無価値感などがあって、無意識に自ら「選ばない」という選択をしているだけなのです。


すべての人に選択肢はあります。自分が本当に望むものを選ぼうとしているかしていないか、それだけの違いなのです。



II. 本来の欲求を抑圧する無意識と思考


無意識の選択による支配


今日は何をしようか、何を食べようか、誰と過ごそうか。週末はどこへ出かけようか。人生はあらゆる選択の連続です。でも意識的に行っている選択は、日々無意識に行っている選択と比べてわずか。今のあなたを取り巻く状況、人間関係、環境は、すべて自らが選択してきた。そう言われても、こんな状態は選んでなどいない、と思われる方もいるかもしれません。でも、自分が行う選択は、いつも意識的に行っているとは限らないのです。意識的に行っていると思える選択ですら、まず無意識の領域で選択が行われています。

私たちは、育った家庭環境、文化、社会、国などから期待されている決まりごとを無意識のうちに引き受け、自動化・習慣化した言動を無意識のうちにとっています。自分の属性、たとえば、年齢・性別・立場に「相応しい」と思われる言動を取ったりもするでしょう。しかし、社会的に「正しく」思えることも、あたかも自分が選択したように思えることも、必ずしも本来の自分の意思や欲求に沿っているわけではありません


あらゆる欲求は無意識下に抑圧されている


人の行動を支配することの多い無意識には、個人的無意識と集合的無意識があると、心理学者のカール・ユングは言っています。人は、自らの気質や欲求を社会的に「相応しくない」と判断して自ら無意識下に抑圧し、人類・民族・世代・性別といったそれぞれの集合体の中で共通して抱いている規範的で秩序的な思考・行動パターンを取る傾向があります。社会で生きていくうえで必要な部分はありますが、これによって個人の意思や欲求は無意識下に抑圧されすぎている部分もあります。人は、自らが行う選択を、本来の自分の意思や欲求ではなく、個人的無意識と集合的無意識に基づいたものにしていることが多いのです。

私たちにとって「正しい」選択とは、社会の期待に沿った規範的・秩序的なものに加え、自分が安全でいられる、失敗しない、損をしないといった自分を守るものであることも多いでしょう。この場合、無意識の領域に自分が持っている価値観に照らし合わせて、本来の自分が持つ欲求を自らの思考が却下しています。


これを選択したら格好いい

これを選択したら誰かに勝てる

こうするように言われたから

こうすべきだから

こうすると約束したから

こうすることが正しいから


本当は自分がやりたいことや欲しいものがあってもそれを抑え、それを社会的にすべきではない理由、自分にはできない理由、我慢や回避する理由を数え上げて言い訳にし、自ら制約や限界を設け、思考によって別の選択を行うこともあります。


無意識の領域に保存されている「決まりごと」と思考による欲求の抑圧。それを続けていくと、本心から行っている選択は、人生においてほんの僅かでしかなくなっていきます。



無意識の選択に支配されすぎると自分を見失う


何十年とそうやって生きてきたから、本来の自分が持っている意思や欲求を記憶の彼方に追いやってしまい、そのことすら忘れてしまったという人は多いでしょう。だから、「自由に選択していいよ」と言われても、自分の本当の望みがどこにあるのかわからず、選択しない、選択できないということが起こるのかもしれません。そこに気づけているかどうかは別として、無意識の選択に身を任せすぎると、次のような状態に陥る傾向があります。


  • 自分は、自分の人生は、どうせこんなもの。選択の余地はないとあらゆることを諦め、卑屈になり、投げやりになる

  • 必要であるはずの変化を避け、身動きの取れない現状に甘んじる

  • 周囲の意向に合わせがちで、自分の本当の欲求や気持ちがわからない

  • いつかいいことが起きると受け身で他力本願、うまくいかなければ周りの人や環境のせいにする

  • ふと湧いた不安や怒りといった強い感情に飲まれやすく、感情に駆られた行動を取ってしまいがち

このように、本来であれば自分に主導権があるはずの自らの人生を、周りの人や社会、自分の感情や思考に明け渡してしまっています


自ら選択することをやめてしまったとき、それは、


自分の心の声を聴くこと

自分の人生の舵を取り、責任を取ること

自分を大切にすることを

自ら怠り、放棄していることと同じことです。


ちなみに、その根底には、「自分には価値がない」「自分には能力がない」「自分を信頼できない」といった思いを抱いていることがあります。この深層心理の部分は、人生のあらゆる側面に影響を与え、あなたが望む変化を阻む根深いものであることが多いです。ヒーリングセッションなどで、自分が抱いているどの思い込みが能動的に選択することを阻んでいるのか見てもらい、置き換えしてもらうといいでしょう。


自分軸と無意識


無意識に任せることがすべてよろしくない、というわけではありません。本来の自分とつながっているときは、むしろ無意識に任せたほうがよいでしょう。自分軸がしっかりと中心にあり、心の声が聴けていて、直観を行動に直結させている状態です。感覚的なものを頼りにしていて、その選択や行動を分析・判断する思考に介入させていません。このときの内側の感覚は、ニュートラル、もしくはワクワクしています。いわゆるポジティブな感情も無意識に湧いてきたら膨らんでいくままにしておいたほうがいいでしょう。

無意識に任せないほうがいいときは、自分の軸が中心からずれているときです。このときの選択・行動の原動力は、直観ではなく、正しさ、損得、善悪などの価値観であり、行動してみたものの違和感や不快感が生じます。それに気がつけないほど軸がずれている人もいますが、このように本来の自分とずれているときは、思考に介入させて、自分の選択と行動の理由になった価値観を見直し、軸を戻していくことも必要になってきます。戻さずにいると、本来の自分を見失い、本来の自分の感覚をも忘れていきます。



III. 自分が望む世界を選択・意図していく


世界をどのように見るかは、各々が選択しています。すべては自分の意思で自由に選択できるということを、自覚しているか無自覚でいるかは、自分が望む世界を生きるかどうかの境目となります。自分が選択するという意識を持ち、自分の持つエナジーのベクトルを向け直せば、あなたが望む世界は自分で創っていくことができます。

自分が望む世界を選択・意図していくステップを見ていきましょう。

  1. 意識的に選択し、本来の自分が持っている力を取り戻す

  2. 自分の本当の欲求を認識したうえで、自ら選択し直す

  3. 望まない現実を自ら引き寄せていることに気づき、エナジーのベクトルを向け直す ・現実は厳しいと見るか、経験として楽しむか ・インプットする情報を自分が望む世界に合うものに限定していく ・「今ここ」に意識を引き戻し、過去も現在も未来も選択し直す ・パワーゲームに興じるか、対等な関係を築くか ・感情を望むほうへと向け直す ・望ましくないものにフォーカスしない

  4. 自分の選択に意図を入れる ・意図することによって宇宙のサポートを得られる ・「漫然」と「無自覚」をやめて意図する

  5. 自分を、世界を、再構築し続ける


1. 意識的に選択し、本来の自分が持っている力を取り戻す


あらゆる限界や制約のある枠の中で動くしかないと諦めているとき、周りの人や環境にただ翻弄されるだけの無力な人間として自分を扱っています。そして何かが起きたとき、人や環境、社会のせいにしがちです。今日の気分や感情もそうです。たとえば「雨だから憂鬱になる」という選択を自ら行っているからその気分を味わっているだけ。実際には、自分がすべてを選択している。そこに意識を合わせたとき、本来の自分が持つ力が戻ってきます。自分には自分にとってベストな選択を行う力がある、そしてその選択の責任を引き受けることができる、と。能動的に選択することは、自分で自分の人生の舵を取っていくことなのです。


2. 自分の本当の欲求を認識したうえで、自ら選択し直す


自分にとってベストな選択はどれか。その答えは、本来であれば自分が知っています。その本来の自分とつながっているかどうか、それが自分にとってベストな選択を行えるかどうかの境目となります。

自分軸が中心にあるとき、それがどんな感じかわからないという人もいるでしょう。まずは、日々行っている無意識の選択が、本当に自分の欲求に沿ったものかどうか、確認していくことから始めていきましょう。習慣や慣れで自動的に行っていることを見直す。今この瞬間に感じる気分、食べるものや飲むものなど、些細なことから、本当に自分が今それを選択したいのか、自分自身に逐一尋ねてみましょう。


ひとつの行動の理由に次のようなものがあったら、

これを選択したら格好いい

これを選択したら誰かに勝てる

こうするように言われたから

こうすべきだから

こうすると約束したから

こうすることが正しいから


「自分がそうしたいからする」と思えるものを選び直しましょう。


社会の中で生きている以上、どんな場面でも自分の思うとおりに振る舞うというのは難しいことも多いでしょう。しかし、同調圧力によって自分で選ぶことをやめてしまい、無意識にただ従うというのはやめましょう。自分が本当はどう感じどう思うかを一度しっかり認識したうえで、「今は周りに合わせることを選ぶ」と、あくまで自分が選んでいくという意識を持つようにします。



3. 望まない現実を自ら引き寄せていることに気づき、 エナジーのベクトルを向け直す


現実は厳しいと見るか、経験として楽しむか


私たちの大半は、現実は厳しいと刷り込まれて育ちました。今の人生において自分が味わった苦い体験がベースになっていることもありますし、過去世や家系のカルマで引き継いでいる物の見方が影響していることもあります。ユングの言う集合的無意識が働いている部分もあります。これらの潜在意識の領域は、ヒーリングセッションで置き換えをしたほうが早くて確実ではあります。


それでもご自身で、「過去には厳しい現実もあったけれど、必ずしもいつもそうであるとは限らない」という見方をしていくことで、変えていけることはあります。どんなときも助けてくれた存在があって恵まれている、たとえばそんなことにフォーカスしていくと、愛と希望にあふれた世界を創造していくことができ、必要なときに助けを得ることができます。


インプットする情報を自分が望む世界に合うものに限定していく


愛や自由といった光の側面にフォーカスしていきたいと決めたら、新聞やテレビのニュースを一切やめてみるのも有効な手段です。私の母が目に不調を来したときにリーディングをしたところ、現実は厳しいものという思い込みを、日々新聞やテレビから自ら刷り込んでいたことが原因でした。

目から入る映像を、脳は現実かそうでないかの区別はつかないそうです。悲しい事件/事故の現場や残酷なシーンが、その場にいないのにもかかわらず、あたかも自分に起こった出来事のように感じ取ってしまうのです。目のヒーリングをしたあと、母は新聞購読もテレビのニュース番組を見ることもやめ、症状は軽快しています。


自分はこのシビアな世界で生きていくしかない、という無力感や諦め感があるとしたら、自分の外側からもその思い込みを刷り込んでいないかチェックが必要です。息を呑むような美しい夕焼けを見ても、その日起きたニュースですべてを台無しにすることはもったいないかもしれません。


「今ここ」に意識を引き戻し、過去も現在も未来も選択し直す


いつか降る流れ星を待っているような「こうなったらいいな」という思いは未来を生きていて、「あのとき別の選択をしていれば」という思いは過去を生きています。現実逃避しているともいえる「今ここ」を生きていない状態では、今この瞬間にベストな選択をすることはできません。

時間も空間もない五次元的なエナジーの世界では、過去も未来もすべて「今」に集約されます。今この瞬間に行う選択によって、自分の過去も現在も未来も変わります。過去に起きた出来事によって得た傷も癒すことができるでしょう。


大切なのは、今、自分がどうしたいか。今行う選択を、過去や未来に左右されないように気をつけましょう。


パワーゲームに興じるか、対等な関係を築くか


たとえば、強い者にはつい下手に出てしまうという人は多いでしょう。人間関係を円滑にするために、自己主張を抑えることに慣れてしまった人は、知らず知らずのうちに周りに従順でいることに違和感すら覚えないかもしれません。逆に、自分が強く出ようとし過ぎていることに気がついていないこともあるでしょう。

一方的に主張する相手や自分がいるとしたら、支配と服従の関係を無意識のうちに築いてしまっているかもしれません。競争意識や優劣意識の強い世界で生きることを選択していると、パワーゲームが至るところで繰り広げられます。自分が望む世界が自由と平等がベースで、対等な関係を築きたいのであれば、本当の気持ちや意見を正直に表現していくことを、自分にも相手にも許すという選択をしていきましょう。もちろん、その選択をしたら実際に行動に移さなくては、世界は変わりません。少しずつできることをやって、バランスを取り戻していくと、やがて、ふっとエナジーが「切り替わった」と感じる瞬間が訪れます。


感情を望むほうへと向け直す


不安、怖れ、憎しみ、怒り、嫉妬など、いわゆるネガティブな感情を抱いたとき、その感情に飲まれて衝動的な行動に出てしまう人もいれば、自責の念や罪悪感を抱く人もいます。これを望むほうへ向け直すというと、ネガティブな感情をポジティブ感情に置き換えるのかと思われるかもしれませんが、そうではありません。

一旦は、その感情を抱いた自分を許し、受け入れる。人間らしくていい、と肯定的に捉えるとネガティブ感情を抱いた自分に対して愛を送ることもできます。


そして、その感情を抱き続けるかどうかは自分で選択する。いわゆるネガティブな感情は自分にとって不快感や苦しみをもたらします。本来の自分はそこに在り続けたいとは思わないはず。負の感情の存在を否定せず、気づきに変えていく選択を取るといいでしょう。その感情がどこから来るのか正体を暴くと、自分にとって不要な思考パターンを手放すこともできます。


望ましくないものにフォーカスしない


自分に合わない人、受け入れられない考え、理不尽な出来事、自分の嫌な側面など。自分にとって望ましくないものを否定したり、批判したり、排除しようとすると、そこに自分のエナジーを注ぐことになり、かえってそれが自分の世界に留まるようになります。


正義は人の数だけあります。そして、どんな人も、物事をひとつの側面からしか見ることができません。どうにもならない事柄に悩まされたり、物事をコントロールしようとし過ぎたりするのはやめて、受け入れがたい人や考え、出来事、嫌な感情も、そこに在ることを許しましょう。望ましくないものにフォーカスするより、自分の世界に望むものにフォーカスする。それが自分軸を育てていく方法でもあります。



4. 自分の選択に意図を入れる


意図することによって宇宙のサポートを得られる


自分はこれを選択するという意識を持つと、そこにあなたの意図が加わります。これを選択するからサポートしてね、といった宇宙に対する宣言のようなものです。目には見えませんが、このほうが確実に助けを得ることができます。明確に意図すれば、インターネット検索や書籍、人づて、夢などで、必要な情報も簡単にもたらされます。

水は情報を記憶する性質があるため、ただ飲むよりも、そのとき自分に必要なエナジーを意識して飲むほうがお得です。たとえば、ちょっとイヤな気分になったとき、この水を飲めば気持ちをリセットしてくれると意図すれば、その効果は得ることができます。シャワーを浴びるときも同様です。怒りを抱えたまま作った料理には怒りが込められているし、愛情を込めて楽しく料理すれば高い波動のものが出来上がります。何でも意図すれば、その通りに創造されます。何かに込める自らの意図も選択していくといいでしょう。


「漫然」と「無自覚」をやめて意図する


たとえば、医師から処方された薬が、自分にとって本当にすべて必要か考えたことはありますか?医師の指示を疑えというわけではありません。何の考えもなしにすべて決められたとおりに摂るということを続けるのは、自分が必要なときにどれを摂るか選択することと比べて、無意識に身を任せすぎてしまっています。習慣だからと、漫然と同じサプリメントや食事をずっと摂り続けることも、変化し続ける身体には最適な選択をしているとは言えないのです。

何を自分の身体の中に入れているか意識を向けてさえいれば、今は必要かそうでないかを見極めることもできるし、摂ること自体をやめるという選択を行うこともできます。そして、摂るときには、その効果を意図して摂ったほうが、効果ははるかに高いものとなるでしょう。薬を飲むことに抵抗がある人は、「自分にとって必要な成分だけを受け取る」と意図して飲むと、副作用が少なく済むかもしれません。


5. 自分を、世界を、再構築し続ける


人は、本来の自分を生きているとき、自分の本当の望みがどこにあるかを知っています。すべてにおいて何にも制限されることなく、いつでも好きなように自由に選択できる状態だからです。自分がすべてを選ぶ側であることを認識しています。


私たちは、自分の魂の意志に沿わないものも選択できます。『ライトボディの目覚め』によると、心の声を無視して、自ら魂の意志に沿わないことを選択するたび、心の声に従ったパラレルワールド(平行現実/並行世界)がひとつずつ生み出されます。そうしたパラレルワールドは何十億、何百億、何千億も存在し、自分がいくつもの世界に分かれて存在している状態です。心の声に従うことを選択していけば、やがて平行現実のすべては引き戻され、融合させながら生きていくことができます。自分の意識を今ここにすべて集中することができていくのかもしれません。

冒頭に触れた、眠りから目覚める人と眠り続ける人に分かれるという話。目覚める人は、無意識や思考による欲求の抑圧で自分の選択が支配されていたことにも気がついていきます。 


眠りから目覚める道を選んだとしても、一気に目覚めるわけではありません。目覚めていくという螺旋状のプロセスが続いていきます。目覚めた!と思った翌日には後退しているように感じることもありますが、確実に進んでいるので焦らず歩んでいきましょう。

目覚めていくことは、自分にとってベストな選択を意識していくこと。ぶれたら戻す、の繰り返しです。自分は変わり続ける。世界も変わり続ける。だから自分を、世界を、再構築し続けることが必要なのです。


心を揺さぶる出来事があっても、自分の世界を愛で満たそうと意図し、自分の世界に何を置くかを選び取っていけば、すべては愛でしかないという世界を築いていくことはできます。自分が持つ選択と意図の力を駆使して、自分と世界を、心のままに動かしていきましょう。



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